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【テクニカル】RSIの仕組みを理解してFXトレードを進化!

FXトレナビ:RSI(Relative Strength Index)入門

為替取引や株式取引を行う際、テクニカル分析という手法を使って市場の動きを予測することが一般的です。その中で、RSIは非常に人気のある指標の一つです。この記事では、RSIが何であるか、どのように利用するのかを初心者向けに解説します。

1. RSI(Relative Strength Index)とは?

RSIは「相対力指数」とも呼ばれ、市場の過熱や過度な売られ状態を示す指標です。価格の上昇と下落の勢いを0から100の範囲で示し、一般的に70以上は「買われ過ぎ」、30以下は「売られ過ぎ」とされます。

2. RSIの計算方法

RSIは以下の式で計算されます。

ここで、��(Relative Strength)は、一定の期間(通常14日間)の平均上昇幅を、同じ期間の平均下落幅で割ったものです。

  1. 平均上昇幅と平均下落幅の計算: まず、指定した期間(例: 14日間)の間での日ごとの価格変動を計算します。価格が上昇した日は「上昇幅」として、価格が下落した日は「下落幅」としてそれぞれ記録します。例:
    ある通貨ペアの過去14日間の終値が以下のようだったとします。

    日1: 100, 日2: 102, 日3: 103, 日4: 101, 日5: 100, ... 日14: 105

    上昇幅と下落幅は次のように計算されます。

    日2の上昇幅: 2, 日3の上昇幅: 1, 日4の下落幅: 2, 日5の下落幅: 1, ...
  2. RSの計算: 次に、14日間の平均上昇幅と平均下落幅を計算します。この平均値を使用して、Relative Strength(RS)を計算します。
    RS=14日間の平均上昇幅14日間の平均下落幅
  3. RSIの計算: 最後に、以下の式を使用してRSIを計算します。

例え話で解説!

RSI計算の例え話: 「ランニングクラブ」

ある町に「サニータウンランニングクラブ」というランニングクラブがあります。メンバーは毎日、公園を走ります。クラブのリーダー、ジョンは、メンバーたちの走行距離の増減を毎日記録しています。

  1. 上昇日と下落日の識別: ジョンは、前日に比べて走行距離が増えた日を「上昇日」とし、減少した日を「下落日」として記録します。例:
    メンバーAの走行距離が、日1に5km、日2に6km、日3に5.5kmだった場合、日2は「上昇日」(増加1km)、日3は「下落日」(減少0.5km)となります。
  2. 平均の計算: 14日間の「上昇日」の平均上昇距離と「下落日」の平均下落距離を計算します。これは、14日間での走行の「平均的な勢い」を示します。
  3. RSの計算: 14日間の平均上昇距離を、14日間の平均下落距離で割り、RS(Relative Strength)を計算します。これは、走行の「勢いの比率」を示します。
  4. RSIの計算: ジョンは、RSを使用してRSIを計算します。RSIは、走行の「勢いの指数」として、メンバーのパフォーマンスを評価するためのものです。

例え話の解釈: このランニングクラブの例は、為替市場や株式市場の動きを示すRSIの計算方法と似ています。市場が「上昇日」や「下落日」を繰り返す中で、RSIはその「勢い」や「強さ」を数値化するツールとしてトレーダーに使用されます。

3. RSIの使い方

  • オーバーバウト/オーバーソールド: RSIが70を超えた場合、市場が過熱している可能性が高く、逆に30を下回った場合、過度な売られ状態であるとされます。これらのゾーンを超えた場合、反対の動きが起こる可能性が考えられます。
  • ダイバージェンス: 価格が新しい高値をつける一方でRSIがそれに追随しない場合、市場の反転が近い可能性があるとされます。

4. 注意点

RSIは一つの指標に過ぎません。他のテクニカル指標やファンダメンタル分析と合わせて利用することで、より正確な市場分析が可能になります。

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