おはようございます。2025年12月5日午前8時、ベテラン為替トレーダーがお届けする本日のドル円(USD/JPY)デイトレード戦略です。
昨晩のニューヨーク市場では、米国の耐久財受注が市場予想と一致するなど強弱まちまちな結果となり、ドル円は大きな方向感が出ないまま取引を終えました。本日の東京市場も、夜に控える最重要指標を前に、様子見ムードの強い展開が予想されます。
本日のドル円相場見通しとデイトレード戦略
基本戦略:NY時間までレンジ相場を想定
本日の最大の注目イベントは、日本時間深夜0時(6日午前0時)に発表される米国のPCE価格指数です。これはFRBが金融政策を判断する上で最も重視するインフレ指標であり、この結果を見極めたいという市場参加者が多く、発表までは積極的な取引が手控えられそうです。
そのため、東京時間からロンドン時間にかけては、明確なトレンドは発生しにくく、特定のレンジ内での値動きに終始する可能性が高いでしょう。日経平均株価や米長期金利の動向を睨みながらの神経質な展開が想定されます。
デイトレード戦略
- 想定レンジ: 149.50円 ~ 150.80円
- 買い戦略: 149.50円に接近する局面では押し目買いを検討。ストップロスは149.20円。
- 売り戦略: 150.80円に接近する局面では戻り売りを検討。ストップロスは151.10円。
※注意点: あくまでPCE価格指数発表前の戦略です。指標発表後はボラティリティが急激に高まる可能性があるため、ポジションを持ち越す際はリスク管理を徹底してください。
今日の重要指標
- 22:30 (加) 雇用統計 11月
カナダドルの動向に影響。ドルストレート経由でドル円にも間接的な影響の可能性あり。 - 00:00 (米) PCE価格指数 09月 (★最重要)
FRBのインフレ判断に直結する最重要指標。特にコアPCEデフレーター(前年比)に注目が集まります。- 前回: +2.9%
- 予想: +2.8%
予想を下回れば米国の利下げ期待が高まりドル売り(円高)、予想を上回ればインフレ再燃懸念からドル買い(円安)の反応が想定されます。
- 00:00 (米) ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 12月
個人消費の先行指標として注目されます。- 前回: 51.0
- 予想: 52.0
予想を上回る強い結果はドル買い材料となります。
本日は深夜の指標発表がメインイベントです。それまでは無理な取引は避け、チャンスを待つ姿勢が賢明でしょう。
本記事は情報の提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本記事の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねます。