おはようございます。2025年12月09日 08:00時点の為替マーケット分析をお届けします。
今週は木曜未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)という最重要イベントを控えているため、本日のドル円相場は全体的に様子見ムードが強まりそうです。東京時間から欧州時間にかけては大きな材料がなく、レンジ内での動きが主体となるでしょう。しかし、NY時間には今後の金融政策を占う上で重要な経済指標の発表があり、注意が必要です。
今日の重要指標
本日、ドル円相場に最も影響を与える可能性が高いのは、日本時間で深夜に発表される米国の労働関連指標です。
- 日時: 12月10日(水) 00:00 (日本時間)
- 指標名: アメリカ・JOLTS求人件数 10月
- 重要度: ★★★★☆ (高)
- 市場予想: 715.0万人
- 前回値(9月): 722.7万人
JOLTS求人件数は、FRBが労働市場の過熱感を判断する上で重視する指標の一つです。予想からの乖離が大きい場合、FOMCを前にした市場の金利観測に影響を与え、ドル相場が大きく動く可能性があります。
本日のドル円デイトレード戦略
基本戦略:FOMC前のレンジ相場を意識
FOMCというビッグイベントを前に、市場参加者は大きなポジションを取りにくい状況です。そのため、基本的には明確な方向感が出にくく、一定のレンジ内での推移を想定します。
- 想定レンジ: 149.70円 ~ 150.60円
このレンジ内での逆張りを基本としつつ、NY時間の指標発表をきっかけとした短期的なブレイクを狙う戦略が有効と考えられます。
時間帯別シナリオ
<東京時間~欧州時間>
手掛かり材料に乏しく、小動きな展開が予想されます。想定レンジ下限(149.70円付近)に引きつけての押し目買い、上限(150.60円付近)での戻り売りを狙います。ただし、値幅は限定的とみられるため、利食いは早めを心がけましょう。
<NY時間(JOLTS発表前後)>
本日のメインイベントです。発表までは様子見に徹し、結果を受けてから短期売買で対応します。
- シナリオ1:予想を上回る強い結果が出た場合
労働市場の強さが示され、FRBの利下げペースが緩やかになるとの思惑からドル買い(円安)で反応する可能性があります。初動に乗って短期的な買いを検討。ターゲットは150.80円超え。 - シナリオ2:予想を下回る弱い結果が出た場合
労働市場の減速が確認され、利下げ期待が強まることでドル売り(円高)に傾く可能性があります。初動で売りを検討。ターゲットは149.50円割れ。
【注意点】
JOLTSの結果に対する反応は、あくまでFOMCを控えているため一時的となる可能性があります。指標トレードを行う際は、深追いはせず、ストップロス注文を必ず設定し、リスク管理を徹底してください。
本記事は情報の提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本記事の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねます。