2025年12月18日、東京時間朝を迎えました。本日のドル円相場は、夜に発表される一連の重要経済指標を前に、様子見ムードの強い展開が予想されます。
今日のポイント:金融政策スーパーデー!
本日は、欧州時間に英中銀(BOE)、欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表が、そしてニューヨーク時間には最重要指標である米消費者物価指数(CPI)が控えており、為替市場にとって非常に重要な一日となります。東京時間はこれらのイベントを前に積極的な取引が手控えられ、小幅なレンジでの推移となる可能性が高いでしょう。しかし、明日に日銀の金融政策決定会合(利上げ観測あり)を控えていることから、思惑的な円買いには注意が必要です。
時間帯別トレード戦略
- 東京時間:様子見ムード。積極的なトレードは避け、NY時間に備えるのが賢明。短期的な逆張りが機能する可能性もありますが、深追いは禁物です。
- 欧州・NY時間:BOE、ECB、米CPIとイベントが目白押し。ボラティリティの急拡大に備え、ポジション管理を徹底しましょう。
今日の重要指標
- 21:00 (英) 英中銀政策金利発表 (重要度: ★★★★★)
予想: 3.75% (前回: 4.00%) - 利下げ予想でポンドの動向に注目。 - 22:15 (欧) ECB政策金利発表 (重要度: ★★★★★)
予想: 2.15% (前回: 2.15%) - 据え置き予想ですが、総裁会見が注目されます。 - 22:30 (米) 消費者物価指数(CPI) [前年比] (重要度: ★★★★☆)
予想: 3.1% - 本日のドル円相場を動かす最大の材料です。 - 22:30 (米) フィラデルフィア連銀景況指数 (重要度: ★★★★☆)
予想: 2.3 (前回: -1.7) - 景況感の改善が見込まれるか注目されます。
デイトレード戦略シナリオ
本日のデイトレードの主戦場は、22:30の米CPI発表となります。
シナリオ1:CPIが予想を上回る場合
米国のインフレ圧力が根強いことを示し、FRBの利下げ期待が後退します。これにより米長期金利が上昇し、ドル買い(ドル円は上昇)が強まるでしょう。発表後の初動を確認し、押し目買いを狙う戦略が有効です。
シナリオ2:CPIが予想を下回る場合
インフレの鎮静化が確認され、FRBによる早期利下げ観測が強まります。米長期金利は低下し、ドル売り(ドル円は下落)が優勢となるでしょう。発表後の戻りを待って、戻り売りを狙う戦略が考えられます。
【注意点】
指標発表直後はスプレッドが拡大し、値動きが非常に荒くなる可能性があります。焦ってエントリーせず、方向感を見極めてから慎重に取引することを推奨します。また、明日の日銀会合という大きなイベントも控えているため、ポジションの持ち越しには十分注意してください。
本記事は情報の提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。本記事の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねます。